質問

BtoB の EC 化において大きなライバルは存在しないという説明がありました。例えば、スシローさんなどの大手の飲食店がこの分野に参入してきて、潜在的な競合になる可能性はないかをどのように考えていますか。

回答

他社様のことですので、さまざまな可能性はあるのかなと思います。大手参入が全くないと断言できるものではないと思いますが、弊社の中の整理を共有させていただきます。大手の参入で言いますと、三つぐらいパターンがあると思っています。

まず、大手の ECの参入、二つ目が大手小売業の参入、三つ目が大手の飲食業の参入と思っています。

はじめに大手ECの参入ですが、生鮮品という極めて特殊な商品を取り扱っていることで(特殊と いうのは具体的には賞味期限が非常に短いということです)、いわゆる EC が今まで強みとしてい た在庫を大量に保有して、ロングテールで地方に在庫を大量に置いて、いつか販売できればいい、それでも儲かるというモデルは生鮮の領域ではなかなかうまくいかないと理解をしています。ですので、動向についても生鮮という枠組みよりは、どちらかというとネットスーパーみたいな領域に入っていき、消費者向けを強化していくのが今のトレンドなのかなと認識しております。

二つ目の大手小売業の参入ですが、ここはネットスーパーという形で西友さんや、イオンさんが非 常に強化されてきていると認識はしています。ただネットスーパーはあくまで消費者向けがターゲ ットだと認識しておりまして、そもそもの生業としても消費者向けになっておりますので、BtoB に参入するのは優先順位としては低いのではないかと考えております。

ご指摘いただいたスシローさんのような大手飲食の参入について、こちらも可能性としては否定できるものではないと思いますが、参入したところですぐに当社と競合になるかというと、基本的にはまずはスシローさん向けに供給を最適化していくものかなと思いますので、直接的な競合にすぐはならないのかなと思います。

もう一つは、過去にいくつかの上場企業様が商流の上流まで登っていって中抜きをしていくことで 利益率を上げていくとか、それに伴って余剰に仕入れたものをほかの会社さんに販売していくみた いなことは、いろいろやられたと把握しておりますけれども、現時点ではあまりその取り組みが拡 大していないのではないかなと思っております。多分さまざまな側面でやりにくさがあるのではないかという意味では、なかなかその可能性も高くはないのではないかと考えております。

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