粗利率の大幅な改善は単純に施工が少なかっただけで、その他の構造的な改善要因などではなかったのでしょうか。前年同期も売上自体の水準は低水準であったようですが、施工のウェイトが高かったということでしょうか。
まず粗利率の変化に関して構造的な変化はございません。四半期で見た際に一時的に粗利率が上がったように見えているのが結論です。要因として、当社は工事進捗に応じて売上を計上しておりますが、1Qは受注高が好調な一方で売上高の計上が大きい竣工のタイミングを迎える案件が少なく、竣工時の売上計上額が少なかったため、売上高の金額は伸びませんでした。一方で1Qの受注高11億円のうち数%が契約時の売上高として1Qで計上され、契約時の売上は金額は少ないものの粗利率は9割~10割と高いため、1Qの粗利率を押し上げる形になりました。当期2Q以降で案件が進捗し工事進行に応じて売上計上が増えていけば粗利率は過去の平均である20~25%に回帰していき、また開発販売による売上高の粗利率もおよそ20%ほどであるため、今後開発プロジェクトの販売が進んでいけば粗利率は平準化されるものと考えております。粗利率は四半期でみると多少上下はするため、長い目で見てトレンドをご確認いただければと思います。