売上高成長率が少しずつ落ちてきていると思いますが、維持・向上させるための施策を教えてください。
まず、当社は現在の中期経営計画に基づき、営業利益を着実に積み上げる方針で進めています。SaaS企業によく用いられる「40%ルール」の観点から見ると、確かに成長率は以前よりも緩やかになっています。しかし、営業利益率と成長率の合計が40%以上であれば健全な成長と判断されるSaaSのKPIの中で、当社の現状は成長率24.8%、営業利益率17.3%で合計42.1%となっており、十分に良い状態にあると考えています。 一方で、「もっと積極的に投資して成長スピードを上げるべきではないか」というご指摘も理解しております。しかし、現段階では営業利益をしっかり確保する方針のもと、持続的な成長を目指しており、この40%ルールを維持しながら適切な投資を進めていく考えです。 ですが、まだまだ今の現状には満足しておりません。売上を伸ばすことで言えば、「件数」を増やすとなると、広告費が必要になるため、「単価」の向上が重要になっております。現在、当社の売上の約3割は決済のスプレッド・フィーや、まるなげロボの成果報酬型の従量課金によって構成されています。そのため、お客様の売上を増加させたり、顧客規模を拡大させることで、結果的に当社の売上単価も上昇します。加えて、新規顧客の単価を高める戦略を進めることで、成長率の向上を目指します。これらの施策を組み合わせ、単価の引き上げと新規顧客の獲得を両立させながら、SaaS企業の成長基準である「40%ルール」をクリアしつつ、持続的な拡大を図ってまいります。