件数が、年単位で見ると横ばい状況であることがとても気になります。単価上昇が大切な役割を果たしている結果だと思いますが、件数横ばいの状況をどのように分析していますか。また、第1四半期の業績でみると件数が195件となっており、掛け算をすれば増えていると想定できるのですが、採用したメンバーの成長が進んでいる結果と評価してよいでしょうか?それとも顧客を増やしている影響でしょうか?
ポイントがあります。いわゆるSaaSバブル崩壊と連動しています。セールスフォース社に代表されるような「ザ・モデル」と呼ばれるビジネスモデル、インサイドセールスやカスタマーサクセスなどの分業型でセールスを行うモデルが横行していたのが2022年です。となると、SaaS系企業の大半は大量採用であり、幹部採用やプロダクトを作る人材よりも、メンバークラスの営業人材を数多く採用するという時代が2022年でした。実際に、私たちの単価が280万円ぐらいで推移しています。 その後、SaaS企業が赤字でもいいからと言われていた時代から、ちゃんと利益を出す必要があるといわれる時代になり、ビジネスモデルを転換します。それは、マーケティングをかけてスモールビジネスの顧客を獲得するという従来の手法ではなく、大企業向けエンタープライズセールスを強化して、大企業顧客を獲得するという手法への転換です。こちらは、ハイレイヤー人材が求められる領域です。そのため、私たちも、人数を支援するモデルから質を支援するモデル、いわゆる難しいポジションの支援への変更を求められ、しっかりと対応できた結果だと考えています。